日本は人口減少を受け入れたほうが労働生産性は高くなる!?

日本経済

日本の労働生産性は、G7の中で最低のレベルです。

2016年の日本の時間当たり労働生産性(就業1時間当たり付加価値)は、

46.0ドル(4,694円/購買力平価(PPP)換算)。

アメリカの3分の2の水準で、OECD加盟国35ヶ国中20位

OECD加盟国の平均(51.9ドル)以下です。

あのイタリア(15位)、あのスペイン(17位)より労働生産性が低いのです。

 

ともに第二次世界大戦の敗戦から立ち上がり経済大国となっとドイツは

OECD加盟国35ヶ国中8位で時間当たり労働生産性は、68ドルもあります。

 

ドイツは、日本と共通点が多くあります。

両国とも、第二次世界大戦の敗戦国から世界トップクラスの自動車産業を育て

経済大国になっただけでなく、国民性も真面目で、勤勉、几帳面である点で似ていると言われます。

そして、意外な点では「国土の面積」がほぼ一緒なのです。

 

大陸国と島国という違いはあるものの、国の面積ランキングで

日本は62位で、面積は377,972㎢

ドイツは63位で、面積は357,121㎢と、ほぼ同じくらいの大きさです。

 

しかし、人口は

日本が12,709万人に対して、ドイツは8,280万人です。

その差は、4,429万人にもなります。

同程度の面積の中に、日本は4,429万人も多く人口を抱えているのです。

4,000万人というと、日本の人口ランキング1位の東京都から

2位神奈川県、3位大阪府、4位愛知県の人口合計

プラス5位の埼玉県の73%の人口を合計した人口になります。

ドイツと日本の人口の差が

日本の大都市圏のほとんどの人数分もあるとは驚きです。

 

日本の人口はドイツの人口に対して、53%も多いのに

労働生産性は、ドイツより32%も低いのです。

ドイツは、日本の大都市圏のほとんど(東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県の73%)の人口

4,429万人分人口が少ないのに、日本より32%も労働生産性が高いのです。

いや、逆に、人口が少ないが故に、労働生産性が高くなっているのでは・・・

ということは、

日本の場合は、人口が多すぎるが故に、労働生産性が低くなっている

人口が多すぎることによって何か弊害が生じているのでは・・・

 

人口密度を比べてみると

日本が335人/k㎡に対してドイツは231人/k㎡

と100人程度ドイツより日本の方が多い、より過密状態ということになります。

また、日本は大都市に人口が偏り過ぎています。

日本5大都市の人口割合は、全人口の15%なのに対し

ドイツ5大都市の人口割合は、全人口の10%です。

東京の場合、東京都区部に人口が集中していて人口密度は、15,170人/k㎡

ドイツの場合は、最大都市のベルリンでも人口密度は、3,947人/k㎡です。

4倍近い差があります。

特に、東京都区部の人口の過密度は異常です。

会社に行くだけで体力を消耗してしまう通勤電車の混雑にドイツ人が驚くのも無理はありません。

 

この人口過密が、日本の労働生産性を下げている一因ではないかと思うのです。

組織でみても、日本企業は人口の多さに加え

年功序列、終身雇用、そして再雇用制度から組織が肥大化していて

効率が悪くなってしまっているのではないでしょうか。

ポストが多くなり過ぎ、ポストが重複するようなことになり

ポストのために仕事がつくられ、無駄に細分化されて、意味のない仕事が増えたり

仕事が増えることにより、仕事が複雑化したりと

本来であればスリム化できるところ、人口が多いことにより

仕事が多くなってしまっているのでは思うのです。

 

現在は人口減少が進んでいます。

外国人の受け入れなどで、人口の減少を抑制しようとする動きもありますが

このまま、人口減少を受け入れ、人口が減っていけば

仕事の効率も上がり、労働生産性は上がって行くのではと思う、今日この頃です。

 

政府の見解では、人口密度の上昇により労働生産性は上がるとみているようです。

しかし、密度にも限界があります。

だから、OECD加盟国35ヶ国中20位なのでは・・・