やっとデフレ脱却できるかも!?その時、日銀はどう動く?

日本経済

日本もやっとデフレから脱却できるのでは?と思う今日この頃です。

次の3つの点から、物価上昇圧力が溜まってきている気がしています。

  1. 原油高
  2. 賃金上昇
  3. ドル高円安

そんな中、日本銀行は物価目標2%を達成させるため、異次元金融緩和を続けています。

2%の物価目標を達成できた時、日銀はどうするのでしょう?

インフレ方向?

それでは、まず現状把握をするため、

2010年から2018年5月までの消費者物価指数(総合)を見てみたいと思います。

(2010年から2017年までは年平均、2018年からは月次ベースです)

日本はいつまで経ってもデフレから脱却できないのではと思われていますが

徐々にではありますが物価は上昇してきているのがグラフから分かると思います。

 

そして、ここにきて物価上昇圧力が溜まってきていると思う点の1点目

1 原油高

WTI原油先物1年チャートを見てみます。

(楽天証券より)

2018年6月から7月にかけて価格が急上昇しているのは、

米国のイランへの経済封鎖懸念によるものだとは思いますが、

ここ1年は右肩上がりに原油価格が上昇してきているのがわかると思います。

 

7月11日に発表されたレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)が

1リットル152円と5週ぶりに上昇してきています。

また、原油価格の上昇が波及しやすい国内企業物価指数の

2018年6月の値は前年同月比2.8%の上昇です。

近い将来、消費者物価にも影響を及ぼすことになるでしょう。

2 賃金上昇

最近、賃金上昇に関する記事を目にするようになりました。

日本経済新聞 2018年7月6日付

実質賃金1.3%増 5月、1年10カ月ぶり高水準 

 

日本経済新聞 2018年7月10日付

大企業賃上げ2.53%、経団連最終集計 20年ぶり高水準

 

日本経済新聞 2018年7月12日付

夏のボーナス4.2%増 本社最終集計 製造業プラス転換

米国主導による好調な世界景気、そして、人手不足が日本の賃金を上昇させているのでしょうか

ついては消費も活性化してくるのでしょう。

消費の活性化は、消費者物価の上昇圧力となっていきます。

3 ドル高円安

米国の利上げによってドル高円安基調です。

ここ1年のドル円チャートを見てみます。

(楽天証券より)

2018年4月から円安のペースが加速しているのが分かります。

 

円安は輸入価格を押し上げる効果があり、最終的には消費者物価に影響してきます。

しかも日本は、経済を支えるエネルギーのほとんどを輸入に頼っています。

石油、鉄鉱石、石炭はほぼ100%

LNGは97.8%

LPGは93%を外国に依存しています。

 

生活に欠かせない食料品についても、外国に依存しているモノが多々あります。

とうもろこし、大豆、小麦は80%以上を

魚介類、肉類は50%程度を外国に依存しています。

 

円安は、日経平均などの株価上昇に繋がったり、外需企業にとっては良い面もあるのですが

逆に、国内の物価を上昇させてしまうなど悪い面もあることを忘れてはいけません。

日銀はどう動く?

日銀は物価目標2%を達成したら動くのか、達成しそうになったら動くのか分かりませんが

今の「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を辞める方向に動くことは間違いありません。

日銀はテーパリングを否定していますが、イールドカーブコントロール導入後に

国債の買入額を減少させてきているので、テーパリングは実施中とみて良いでしょう。

そうすると残る策は、

・今まで買い集めた国債の売却

・イールドカーブコントロールを辞める

の二つです。

買い集めた国債は償還するまで待てば良いので

残る1つの策、イールドカーブコントロールを辞めるということになると思います。

 

しかし、イールドカーブコントロールを辞めてしまうと

国債市場の受給バランスが崩れてしまうではと思うのです。

ただ、よくよく考えてみると

元々、イールドカーブコントロールの導入自体が、国債市場を歪めるものだったので、

イールドカーブコントロールの導入時から既に日本の国債市場は

市場原理では成り立っていません。

 

つまり、

もう、イールドカーブコントロールを辞めて

元に戻るということはできないのではないでしょうか?

 

これ以上考えると、怖くなってきますので

後は、黒田総裁の手腕に期待しつつ

急激な金利上昇にならないことだけを祈ります。