アリババ 「新小売」の将来に期待する Part1

中国株

ECサイトの天猫(Tmall)、淘宝網(Taobao)などを運営するeコマースの最大手である

アリババがオンライン、オフラインを融合させた「新小売」戦略を加速させています。

 

この「新小売」という言葉は、アリババのジャックマー会長が打ち出した言葉で

オンラインとオフラインを融合させるだけでなく、物流、データ、サプライチェーンも

相互に結合させる新しい小売の形態のことを「新小売」と定義しています。

 

ジャックマー会長は、2016年には、EC時代の終焉と「新小売」の時代を予測していて

既に、2014年にはオンライン業態の小売業者への出資・買収を始めていたのです。

その先駆けとなったのが、百貨店大手の銀泰商業集団への出資です。

今では、5業種において「新小売」戦略を進めています。

その5業種が、こちらです。

  1. スーパーマーケット
  2. コンビニ
  3. 家電量販店
  4. 百貨店
  5. ホームセンター

1 スーパーマーケット

スーパーマーケットの分野では、

2016年11月に格安スーパーマーケット・チェーンを展開する三江購物倶楽部の株式約32%を取得

2017年2月に上海市政府系の小売大手である百聯集団と戦略的提携関係(株式18%を取得)

2017年11月に中国の大型スーパー運営大手高鑫零售(サンアート・リテール)の株式約36%を取得

と立て続けに、スーパーマーケット分野への出資をすると同時に

独自に立ち上げた生鮮スーパー「盒馬鮮生」を上海で15ヶ所、北京で10ヶ所展開しています。

高鑫零售「大潤発(RT-MART)」のネットースーパーサービス

高鑫零售(サンアート・リテール)は、フランス小売大手のオーシャンと

台湾の潤秦集団の合併会社で、「大潤発(RT-MART)」と「欧尚(オーシャン)」

のブランドでスーパーマーケットを展開しています。

「大潤発(RT-MART)」はアメリカのウォルマートに似ていて、

いくつかの店舗は広さがフットボールコート2面に相当する広さがあります。

 

アリババは株式約36%を取得した高鑫零售(サンアート・リテール)の「大潤発(RT-MART)」で

ネットスーパーサービスを始めています。

ネットスーパーサービスとは、インターネット経由で注文を受け付け、

商品を自宅まで配達する形態のことで、「大潤発(RT-MART)」の店舗で

現在100店舗がこのサービスを開始しています。

また、店舗で実際に商品を見て、欲しいものがあればその場で

アプリでバーコードをスキャンし、注文すれば、自宅まで配達もしてくれます。

この「新小売」の形態の店舗を、年内には400店舗まで拡大する意向を示しています。

 

生鮮ネットスーパー「盒馬鮮生」

「盒馬鮮生」はスマートフォンアプリ「盒馬アプリ」での注文と実店舗での購入が共にできる

新形態のスーパーで現在、上海に18店鋪、北京に12店舗、深圳に4店舗など

全国13都市で合計59店舗を展開しています。

アプリで注文の場合、配送は最短30分以内、店舗から3キロメートル以内は配送料は無料、

上海と北京では24時間配送とサービスの向上に取り組んでいます。

先に登場した大潤発と盒馬鮮生は共同出資で新会社を設立し

盒馬鮮生が擁する配送システムや、店舗運営管理システムを共有することとしました。

2 コンビニ

コンビニも、大潤発と盒馬鮮生が共同で展開しています。

次世代コンビニエンストア「盒小馬」を江蘇省蘇州市に1号店をオープンしました。

今後は、フランチャイズ形式で加盟店を増やしていく方向です。

店内には、お菓子、日用品、紙製品、雑貨など、普通のコンビニ同様の品揃えで

決済については、壁に張り付いている自動レジにて決済をします。

また、ネットスーパー「盒馬鮮生」と同じように宅配サービスも行なっています。

最終的には、無人コンビニへと発展していくのでしょう。

3 家電量販店

2015年8月、中国第2位の家電量販店「蘇寧雲商集団」の株式20%を取得しました。

資本面だけではなく、業務面でも提携しています。

アリババのネット販売サイトである天猫に開設した蘇寧雲商のサイトから

注文した商品を、蘇寧雲商の店舗で受け取ることができ

また、商品配送やアフターサービスの窓口として中国全土に

店舗・配送網を持つ蘇寧雲商の店舗を活用しています。

<Part2へ続く>